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管理『醸造』

今日も廊下を、ヒールの音も高らかに職員は歩く。
ヒールの音を反響させるのは、壁ではなく1面の檻。

ヒールの音に反応し、一斉に辺りの檻の中から声が上がる。その声はすべて、射精を求めるあまりにも浅ましい咆哮。しかし、それに耳を貸す者はいない。


それなりの広さの檻の中。トイレ、ベッド、机、椅子という最低限の簡素な家具のみの内装に、部屋のやや奥めの床に打ち付けられた楔。楔からは鎖が伸び、彼らの首の首輪に繋がる。
トイレ、ベッド、机、椅子は問題なく使えるが、檻に寄る事は鎖が許さない……自由を制限する、人の尊厳を踏みにじる仕掛け。
しかし、仕掛けよりも尊厳を踏みにじるのは、彼らの姿。
首輪から下は身体を覆うものは何も身につけておらず、唯一他で身につけているものは鉄製の貞操帯。全裸に貞操帯、という人としての尊厳どころか、男としてのアイデンティティまで奪われたもの。
彼らは行動を制限され、性欲に封をされ、日々を過ごす。
食事はすべての栄養を網羅した健康的なもの。そして毎食事後には精を更に作らせる為の「エビオス錠」。
運動は一日二回、一時間ずつ。
洗浄は手足を厳重に拘束し、身動きを自らとれない状態にした後、女性職員により行われる。日々身体を洗うと同時に全身を弄られ性感を高め、睾丸は毎回造精を促す為にマッサージが施される。ペニスの洗浄は週1度行われるが、洗浄という名の寸止め愛撫を繰り返し、極限まで射精への期待と性欲を高めて、再び貞操帯を填める。

食事、運動、洗浄、そして働く職員。
すべて徹底して彼らの造精と性欲を煽る為の万全の態勢。


─これもすべては、『お客様』のニーズの為。

彼らは精を醸造する『ボトル』、檻はその『セラー』。
ここでは『お客様』のニーズに応えるべく、『ボトル』に精を醸造させる。
浅いものなら数ヶ月、長いものなら数年。
その醸造の間、『ボトル』はひたすら日々精を造り、ひたすらそれを身の内へと溜め込むのだ。


世の中には様々なニーズがある。
そして、ニーズがあるという事は、それに応じる物があるということ。
まともなものには、まともなものが。
おかしなものには、おかしなものが。


『セラー』から出された『ボトル』。
1年の醸造を経た『ボトル』は、一切の性刺激が無いにも関わらず先走りを溢れさせ、射精を要求して恥ずかしげもなく貞操帯に包まれたモノを振りたくる。が、必死に要求を叫ぶ口はボールギャグによって封じられ、要求は叶わぬまま運ばれてゆく。


『お客様』が欲するのは醸造された精か、はてまた精を満杯に溜め込んだ『ボトル』自身か。

『ボトル』から絶えず発せられる呻きは、貞操帯から虚しくこぼれる先走りと共に床に吸い込まれた。
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くー

Author:くー
こじらせM男の方々と会話していて浮かんだものや、
一時の衝動をまとめた物置。
短編と言うよりは概要に近いものばかり。
会話相手がマゾさんばかりなので、そういった内容に偏っています。

楽しく読んで頂けると幸いです。

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