FC2ブログ

記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『射畜』

ほの暗い密室。
椅子に座る女と、傍らで直立不動の姿勢をとる男。

女はきちんと服を着ているのに対し、男は一つも服と言えるものを身につけていない。
そんな男の露わになった下半身は、恥も、女が横にいる事も忘れたかのように反り返る程に固くしていた。

そんなモノに、女は指を這わせる。
撫でるように、からかうように、優しく。
それに応えるように、男の背筋が震え、腰が揺れる。
男が感じ入り、そして更なる刺激を求めているのは明らかだった。だが、女は意地悪く刺激を強める事も、やめる事もしない。男も、更なる刺激を求める事も、抗う事もしない。

与える者と与えられる者。
歴然とした主従関係が、そこにはあった。


女はおもむろに、上体を捻って身体の正面を男に向け、自らの顔に男の顔を手繰り寄せるように、男の耳を引いた。

『射精したい?』
微かな呼気と声が、耳をくすぐる。

射精、という言葉に、下半身を弄ばれていた際もかみ殺していた荒い息が口から漏れ出し、全身に震えが走る。

射精。長らくオアズケされ、頭の中はそれだけが占めていた。しかしどれだけ懇願したとしても叶わない。荒い息と共にかみ殺してきた欲求が、願望が、問われたのだ。

『射精、したい?』

再度、確認するように問われる。
抑えていた欲求が溢れるように懇願する男を制し、女は続ける。

『射精したくても出来ない、そんな貴方みたいな可哀想な人を「いっぱい」増やしてくれたら、射精させてあげる』

どうする?と問われる間も、絶え間無く追い詰められる身体。
射精欲求に骨抜きにされた男は、激しく首を縦に振った。



自らにされた事をまるでそのまま仕返しするかのように、女の前以外では貞操帯に包まれ欲に身を焦がす自分から目を逸らすように。
男はネットで知り合った者を、激しく虐げた。
今までの男からは想像も出来ないような加虐性。
自らを責め立てた女を想いながら、女が自分にしたように虐め、
強く強く射精を望みながら、他者から射精の権利を奪う。


一ヶ月して、五人ほどの奴隷を「作った」男は女にそれを披露した。すべては女の望みの為、射精の為……。

しかし、女は奴隷の作った奴隷を見てひとしきり笑った後、男に言い放った。

『五人だけじゃない。「いっぱい」って言ったでしょう?だから射精はまだオアズケよ』

男は絶望した。
やっと射精が出来ると思ったのに。その為に疼く身体を耐えて新たに自らと同じ苦しみを味わう者を作ったのに。

だが、男には「やめる」という選択肢はない。
一縷の望みをかけて、次こそは射精する為に、男はまた、女の言うままに「奴隷」を作る。
誰よりも射精できない苦しみを理解していながら、射精出来ない、射精の為なら何でもする家畜を増やす。

女はその度に、「いっぱい」ではないからまた今度、と言い放つ。
射精欲求の言いなりな家畜、
『射畜』が、何もせずとも増え、射精の為に狂う様を笑いながら。
スポンサーサイト
[PR]

[PR]

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

くー

Author:くー
こじらせM男の方々と会話していて浮かんだものや、
一時の衝動をまとめた物置。
短編と言うよりは概要に近いものばかり。
会話相手がマゾさんばかりなので、そういった内容に偏っています。

楽しく読んで頂けると幸いです。

カテゴリ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。