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モルモット

ある閉ざされた部屋に、一人の男がいた。

全身を緩みなく拘束された男の陰茎には吸引機が付けられ、その吸引機にはバイブレーションする機能があり、男の性欲を常に刺激していた。

身構えることも、慣れることも許さぬように、ただただ不規則に続く振動。遠慮なく暴力的に嫐る刺激を前に、何度目かわからない限界を迎え射精する刹那……機械はすべての動きを止めた。

息を吐き、最早射精の事しか考えられない男を嘲笑うように、何の音も立てず静止する機械。
そして、少し落ち着いたのをまるで見透かしたように再び男を刺激が襲う。
与えられないトドメに痙攣すら始まった男から、射精かと思われるほどとめどなく溢れる我慢汁……吸引機は、それを淡々と回収していた。
精液ではない、上澄みだけの液。
得られない射精と、止まることのない快楽。
狭い室内を、男の言葉にならない叫びだけが満たした。



とある別室。
そこにはとある生物学者に雇われた女性がいた。
実験体監視モニターに映る惨状に気付くこともなく、彼女はただ、吸引機から送られる我慢汁に含まれる精子の量を計測していた。
雇い主の意向のままに、彼女に課された仕事のままに。

日増しに増える精子量を記入し、定時に実験施設を出る。

彼女には自分の手元に来るデータが何を意味するのか、この『実験』と称される事の裏で、何が行われているのか。


知るよしもない。



とあるマゾに捧ぐ。
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プロフィール

くー

Author:くー
こじらせM男の方々と会話していて浮かんだものや、
一時の衝動をまとめた物置。
短編と言うよりは概要に近いものばかり。
会話相手がマゾさんばかりなので、そういった内容に偏っています。

楽しく読んで頂けると幸いです。

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